N 八重垣神社

 旧大福村の氏神で、もとはこの地にあった大福田寺の鎮守でした。牛頭天王(ごづてんのう)をまつります。

 牛頭天王というのはインドの王様で、祇園精舎(釈尊が説法を行った僧坊の一つ)の守護神です。牛頭天王が素戔嗚尊(すさのうのみこと)として日本に生まれ変わったという伝説があります。八重垣神社の由来はこの素戔嗚尊の詠んだとされる詩「八雲立つ出雲八重垣妻籠めに八重垣つくるその八重垣を」に依ります。

 現拝殿は文化5年(1808)建立。社宝に江戸時代中期の桑名鋳物師広瀬与左衛門作「湯立窯(市指定文化財)」があります。

 また、この神社の虫送りの行事である大門祭は俗称「イモチ」と呼ばれ、昔は松明(たいまつ)を灯し、鐘と大きな太鼓を鳴らして行列しましたが、今は鐘と太鼓のみで7月最終日曜日に行われます。市の無形民俗文化財に指定されています。

八重垣神社拝殿
文化5年(1808)建立
大門祭
革を綱で張り締めた大型の太鼓を1本の撥で叩く勇壮な祭りです。
太鼓の上には笹が立てられ提灯が灯ります。
鐘は太鼓に合わせて石取祭とは逆に裏側を叩きます。

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